ドル香港ドル戦略

前回の記事でユーロズロチ戦略は継続、新規参入は非常に厳しいとの結論に達しました。

そこで、今回はユーロズロチ戦略に取って代わる新しい戦略を解説致します。

といってもタイトル通りに「USD/JPY」と「HKD/JPY」の相関を利用してスワップをもらい続けるだけです。

では、このドル香港ドル戦略が果たしてどれほど有用であるかを検証していきましょう。

1、相関指数  0.97(1.00):365日(7日)

ユーロズロチ戦略であるユーロ円とポーランドズロチ円の相関指数は0.96でしたが、それをわずかに上回ります。

相関指数の上限は1なので0.97は非常に高い指数ですね。

ただ、そうは言っても相関指数0.96のユーロズロチ戦略が崩壊寸前になってしまっているのに、このドル香港ドル戦略も如何なものかと思いますよね。

その不安を払拭できるのが0.97(1.00)の後部である1.00です。

これは直近7日のUSD/JPYとHKD/JPYの相関指数ですが、毎日観察していると常に1.00をキープし続けております。

1年間の相関指数が0.97なので何処かで僅かににズレているはずですが、1か月程観察した限りでは1.00をキープしておりますね。

左が日足チャートで2013年頃から現在、右が2時間足チャートで直近半年間までのUSD/JPYとHKD/JPYの重ねて表示したものです。

そして下の赤いグラフが相関指数を表しております。

長期で見るとほぼほぼ高水準をキープしており0.97(365日)も納得です。

短期においては相関指数が急落することもありますが、すぐに戻しているのがわかります。

一応気になったので右の2時間足で相関指数で溝になっている2か所が一体何時間程なのか調べてみました。

2時間足で深い溝になっている箇所がこちらの2つのチャートで、わかりやすくする為にローソク足・1時間足に変更してあります。

左のチャートでは緑の〇で囲ったローソク足の数が28本、右のチャートでは21本です。

ここから「およそ24時間前後は相関指数が急落し続ける可能性があるが、その後は元に戻る」と推察できます。

2、スワップポイント

当然、スワップ投資が目的ですからプラススワップである必要があります。

スワップ速報ランキングで確認してみると・・・

注文比率がおよそ1:7.8になる為、ドル円をショート(売)して香港ドル円をロング(買)にすることでプラススワップになりますね。

ただ、ランキングの画像は5倍デー(4/8)の状況なのでスワップの額は凡そ5分の1から6分の1程度になります。

7つの業者でプラススワップになりますが、何処が良いとは一概に言えません。その理由は後述。

この中でくりっく365は取り敢えず候補から外したほうが良いと思います。

では、なぜ候補1のくりっく365を選ばないのか?

理由1、注文単位が最低10,000通貨

注文比率が1:7.8を妥協して10,000:80,000で注文するなら問題ありませんが、1,000の倍率で注文したい場合には不向きです。

理由2、不安定なスワップポイント

理由1よりもこの理由がが全てと言っても過言ではありません。

これはくりっく365のHKD/JPYのロング(買)スワップの3月履歴です。

赤丸で囲った通り、プラススワップになったりマイナススワップになったりと落ち着きません。

今日はプラスでも明日はマイナスなんてことが、それなりの確率で発生しそうですよね。

できれば長い期間で継続したいスワップ投資において、スワップポイントが不安定ましてやマイナススワップになるかもしれない業者を選ぶのは難しいでしょう。

というわけで、残った候補の中でマネックスFXさんで相関が機能してスワップを受け取れ続けるか検証してみました。

選んだ理由は、ドル香港ドル戦略のデータを取ろうした3月23日時点で受け取れるスワップがマネックスFXさんが一番高かったので。

3月23日に注文しましたが、この時は深く考えずに1:7.8になればなんでもいいだろうと

USD/JPY 36,000枚 :HKD/JPY 281,000枚=1 :7.8 にしてしまいました。

素直に10,000枚と78,000枚にしておけばよかった・・・。

その後の経過はというと

順調にスワップを積み重ね・・・相関も機能していますね。

そして4月7日

まだプラスに転換しておりません。というのも3月と比較してスワップ合算値が大幅にダウンしてしまいました。

マイナスではないのでまだ希望はありますが・・・証拠金50万近く使って1日65円程(4/7スワップ)しか貰えないのは寂しいですねえ。

このように業者を選んだ時点では1番スワップが高くても、日々の変動で他の業者のほうが良くなることがコロナショック以降頻繁に起きています。

4月8日の時点でスワップ合算値が一番高いのはSBIFXさんなので、今から始めるならそちらのほうが良いかもしれません。

ただ、スワップの変動に左右されてしまいますのであくまでも現時点で!ですけどね。

3、利下げ後のスワップ

香港ドルもコロナショックの影響で金利を2%→1.5%

更にFRBに合わせて1.5%→0.86%

他の業者で言えば、みんなのFXさんとLIGHTFXさんは3月中のHKD/JPYのロング(買)スワップは10,000通貨あたり8円を継続していました。

4月に入った今でも8円を継続しています。

アメリカの利下げによるドル円ロング(買)スワップ減少を利点(みんなのFX・LIGHTFXは売り買いのスワップ同額)として、

ドル円ショート(売)  10,000枚 −20円

香港ドル円ロング(買) 78,000枚 8円×7.8=62.4円

スワップ合算  42.4円

相関はバッチリ機能し続けているので両建てに近い感じでスワップが入り続けると思うならアリだと思います。

如何でしたか。ユーロズロチ戦略よりも「相関指数の安定性」「スワップ額」「スワップ減額の可能性」の3点から優位性があるとは思いませんか?

次回は、私が実践し始めたばかりのスワップ投資方法を掲載します。

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