
年が明けてから金利に関しては利下げのニュースしか飛び込んで来ませんね。
スワップ狙いの投資をされている方々には辛い年となっております。
つい3日前の4月15日、「そろそろトルコ・ランド・メキシコ3兄弟から卒業しないか?」という記事を書きました。
その中で、みんなのFXさんがトルコ円ロング(買)のスワップを1円に設定されたので、

異業者両建てサヤ取りが出来るんじゃないかと触れたのですが・・・

あっという間の出来事でした。これは辛いなんて言葉も憚られるくらいの下落幅ですね。
トルコ円のチャートを見ているのも辛いですが、スワップがこうなってしまうとどうしようもなくなりますね。
撤退か継続か・・・撤退はかなりの決断にならざるをえないですよね。
スワップ投資から撤退される場合は止めることはできませんが、スワップ投資に一縷の望みを持たれるなら当サイト推奨の「ドル香港ドル戦略」を検討してみてはいかがでしょうか。
ドル香港ドル戦略の詳細については今回の記事では触れません。
今回の記事は、利下げのラッシュの最中「ドル香港ドル戦略」のスワップはどうなのか?に焦点を当てていきます。
ドル香港ドル戦略はUSD/JPY、HKD/JPYの2つの通貨ペアの利用するので、アメリカと香港の金利を確認してみましょう。
アメリカ 2019年12月 1.75% ➡ 2020年3月 0~0.25%
香港 2019年12月 2.00% ➡ 2020年3月 0.86%
どちらも大幅に利下げを行っておりますね。
では、ここで素朴な疑問「ドル香港ドル戦略」って昨年からできなかったのか?
現在「ドル香港ドル戦略」を取れるのが、下記5社+マネックスFX

この中で過去のスワップデータを公開しているのが「SBIFX」 「外為どっとコム」「くりっく365」の3社です。
1か月のデータを載せるのは困難なのでざっくりまとめます。
SBIFX 2019年12月
USD/JPYショート(売) -50円 HKD/JPYロング(買)8円
外為どっとコム 2019年12月
USD/JPYショート(売) -75円 HKD/JPYロング(買)6円
くりっく365 2019年12月
USD/JPYショート(売)-55円 HKD/JPYロング(買)10円
ドル香港ドル戦略はUSD/JPY:HKDJPY=1:7.8になるので、
SBIFX -50円+(8円×7.8)=12.4円
外為どっとコム -75円+(6円×7.8)=-28.2円
くりっく365 -55円+(10円×7.8)=23円
成立しなくはないですが、あまり魅力的なスワップ額とはいきませんね。
では今「ドル香港ドル戦略」に何が起こっているのか?

実は、HKD/JPYロング(買)のスワップは2019年12月頃と比較して1円~2円程の変化で大きな変動はありません。
一方、USD/JPYショート(売)は2019年12月の-50円程だったのがここに来て5分の1の10円以下まで下落してきております。
その結果、「ドル香港ドル戦略」のスワップ受け取り額は増えることになりました。
これぞ利下げ様々ですね!
勿論、HKD/JPYロング(買)のスワップが下がる可能性もあるのですが、SBIFXさんのデータを参照すると香港ドルの緊急利下げが発表した3月16日から3月31日のスワップは3円~6円、そして4月に入って3円~9円とむしろ増額傾向です。
トルコ円や他の通貨のスワップ変動を考慮すると安心はできませんが、現状取れる戦略の中では十分検討に値するスワップ投資方法ではないでしょうか。