3月16日FRBが追加の緊急利下げを発表、0.00%~0.25%と実質ゼロ金利に突入していくだろう。
これにより日本やユーロとの金利差が一気に縮小し、ドル円やユーロドルといった
メジャー通貨でドルを買う際(ドル円買い、ユーロドル売り)に今までは得られていたスワップは激減することになる。
他にもニュージーランド中銀もアメリカの前に緊急利下げを行っており、
1%→0.25%へと一気に0.75%もの利下げとなった。
この状態が続いていくとFX業界におけるスワップを目的とした投資は、冷え込みがより一層増していくことになりかねない。
ただ、そうなった場合でもスワップを目的とした投資は今後も行われるだろう。
現在、日本国内で魅力的な金利による人気の通貨は「TRY/JPY、ZAR/JPY、MXN/JPY」である。
各国の政策金利を確認しておくと
トルコ 10.75% 南アフリカ共和国 6.25% メキシコ 7%
これに日本の -0.1%との金利差が狙えるのだから当然だろう。
ただ、この緊急利下げの流れを受けてこれらの3か国も利下げをしないとは限らない。
利下げをしなくとも、これだけ金融相場が不安定になれば為替取引から手を引くという投資家も続出するかもしれない。
スワップが貰えないならスワップ目的投資から裁量トレード(売買差益)で頑張りますという人は、
おそらくではあるがほぼいないだろう。
この流れを断ち切るのは非常に難しいが、個人的な望みとしては各取扱業者には新たな通貨ペアを増やして欲しい。
その通貨候補としては
USD/TRY USD/ZAR USD/MXN だ。
他にもユーロ絡みでEUR/TRY EUR/ZARも増えれば嬉しい通貨である。
今回の利下げでドルの金利が下がったのを逆手にとって高金利通貨との差がより広がったので、クロス円以外の選択肢として増えればなと。
現在国内でこれらの通貨を取り扱っている業者は
ヒロセ通商のLIONFX、IG証券、外為どっこコム、OAND JAPAN、サクソバンク証券だ。
(上記のペアを全ての業者が扱っているわけではありません)
国内のFX取扱業者の数から比べるとまだまだ少ないと言える。
この利下げの流れをFX業界の由々しき事態と捉えていただいて、各業者には是非新たな通貨を増やしていって欲しいものだ。